梅雨どきの「あれ、お腹が痛い?」

2021年06月07日

6月になりましたね。

じめじめジトジトした季節です。

気温・湿度があがると、細菌が大好きな環境条件がそろいます。

食べ物の管理は大丈夫でしょうか?



もちろんそれは、犬たちも例外ではありません。

細菌が活発に増えた食べ物を口にしちゃうと「さぁ〜大変!」

嘔吐、下痢、食欲不振や腹痛などの症状がでます。



そんな食べ物に潜んでいる菌で有名なのは、サルモネラ菌ですよね。

サルモネラ菌は、卵や食肉、乳製品などを好みます。

また川やゴキブリの体内にも潜んでいるようです。


サルモネラ菌は、室温が20℃くらいで増え始め、一番発育に適した温度が37℃と言われてます。



ということは、人間やペットの体温は、サルモネラ菌の増殖に好条件なんです。

あまりうれしくありませんね 笑。


なので感染すると、すぐに体内で感染拡大がおこり下痢、血便や嘔吐、発熱や脱水症状などになります。



もちろんサルモネラ菌以外にも、カンピロバクター菌やウェルッシュ菌などいろんな悪さをする原因菌が存在してるんです。


その中で共通して発育する条件が3つあります。

① 栄養
② 水分
③ 温度


フードは、製造元がお勧めする保管方法にしたがったほうがよさそうですね。

ウェットフードは開封後の保存方法(使いきれない時は小分けにして冷凍がおすすめです)、ドライフードは湿度が高く高温の環境での保存に注意が必要です。



もちろん、もともと体内にいる常在菌が活性化し、体の中で悪さをしてることだってあるんです。

他にも細菌ではなく高脂肪食や食品アレルギーで胃腸炎のような症状がでる可能性もあります。


胃腸炎は食べ物の栄養の吸収をさまたげるので、脱水や栄養不良につながります。



当たり前ですが、嘔吐や下痢まではいかなくても、
「なんかお散歩のスピードが遅い」
「食べるのに時間がかかる」

こんな感じで「なんか調子が悪い」と感じることがあるかもしれません。



他にも食欲がないとつい、アレやコレや色んなフードをあげたくなります。

それがかえって症状を悪化させることがあるんです。


このような時はまずはフードをふやかして、口当たりよくし、水分補給もできるようにしてあげましょう。



それでも「なんかおかしいかな?」と思ったら、早めにお近くの動物病院に相談してください。

梅雨どきの「あれ、お腹が痛い?」



ハート動物クリニック
動物看護師  渡辺 幸


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