超音波診断装置リニューアル!

2016年05月23日

副院長の原田です。今回はまじめな話を持ってきました。

長年愛用してきました超音波診断装置がだいぶくたびれてきたため、新しい機械が搬入されました!

沢山種類がある装置の中で、今回はGEヘルスケアジャパンのViVid E9 という機種を選択しました。

なぜならば心臓の見え方が圧倒的に綺麗だからです。

今回はシーズーの『こだま』君に協力していただき、機器の細かな調整をさせてもらいました。




『こだま』は生まれつき心臓に穴が開いている病気(心室中隔欠損症)をもっている子ですが、この子については機会があればまた紹介することにします。

超音波検査(エコー検査)は超音波をもちいて体の中の情報を得る装置です。

魚群探知機が海の中の魚影を映し出すのと原理は同じです。

超音波検査は色々な臓器や組織に有用ですが、今回は心臓超音波検査にスポットをあてます。

心臓超音波検査はいろいろな心臓の検査のうちの一つですので、それ一つだけでは全てを知ることはできませんが、他の検査に比べると非常に情報量の多い検査です。

例えばレントゲン検査では心臓のおおまかな形しかわかりませんが、超音波検査では心臓のどこの形がどのようにおかしいかがわかります。

また、心臓のリアルタイムの動きが描出できますし、血液の流れを映し出すこともできます。




上の画像で画面の中央にある青色の部分が、僧帽弁という弁から血液が逆流しているのを表しています。

心臓の音を聞くと、ドックン、ドックンではなくてドシュッ、ドシュッと異常な音(いわゆる心雑音)が聞こえるのですが、なぜそのような音が出ているのかが超音波検査をするとわかるのです。

画像を見るだけではどのくらい悪いのかが十分にはわからないのですが、心臓の収縮力や血液を送り出す速さなどの機能を測定することもできます。

機能を測定することでどんな薬を使ったらよいか、今使っている薬が十分効果があるかなどを判断することができます。

他の病院で心臓が悪いと言われたけど、心臓が"どのように"悪いのかがわからずに薬だけ処方されて漫然と飲んでいる動物が当院に来られて初めて心臓病の詳しい病名がわかったことも沢山あります。

心臓の病気が何かわからないのに薬が出されて、検査してみると実は心臓に異常がなかったりしたこともあります。

こういったことが無いように心臓に異常を感じたら超音波検査を当院では必ず行うようにしています。

心臓は命に直結する臓器ですので、誤診や見逃しがあってはいけません。

そのために今回当院ではより心臓超音波検査に強い機器を入れることとなりました。

心臓病は早期発見が大事です。

早期治療が必要でないこともありますが、現状把握することで無症状、無投薬の期間を引き延ばすこともできます。

心臓の検査についてはホームページにも載せていますので参考にしてください。


獣医師 原田 高志



  

Posted by nyankosensei at 16:24Comments(0)動物病院のこと