春の女神

2016年04月22日

こんにちは今年は馬と虫が好きな獣医師原田もちょこちょこ投稿させていただきます。


動物病院は狂犬病接種、フィラリア予防前検査が春を告げる毎年恒例の光景となっていますが、3月末から4月初め限定で里山では春を告げる美しい光景が見られます。


春の美しい光景というと真っ先に満開の桜を思い浮かべるかもしれませんが、桜ではありません。

春の女神『ギフチョウ』です!




                                  岐阜蝶




ギフチョウはスプリング・エフェメラルともいわれ、本来は春の草花に対して使われるのですが「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれます。


その春の妖精や女神に会いに、県内のとある山に行ってきました。


急な山道を30分ほど登るとポイントがあるのですが、目の前にふわりと飛ぶこの姿を見ると疲れが吹き飛びます。


ギフチョウが現れるかどうかは、気温、日差し、風の強さなどによって左右されるのですが、この日は午前中だけは絶好だったようで、羽化したての新鮮なギフチョウの乱舞を見ることができました!






ギフチョウといえばカタクリを吸蜜している姿が有名ですが、ここではヤマザクラやツツジ、スミレ類がお気に入りのようでした。



                                  瑠璃立羽蝶




またこの時期には成虫で越冬した蝶も見ることができます。代表的なものが写真のルリタテハ

野山に自生するサルトリイバラだけでなく庭のホトトギスも食草とするので街中でも見られます。



県内のギフチョウはもう儚い命を終えて次の世代へバトンタッチをしているので、次に会えるのは来年ですが、長野や新潟、東北は今現在もしくはこれからがシーズンなので、もしどうしても今年会いたい方は行ってみるといいかも?


ハート動物クリニック
獣医師  原田 高志